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2010/11/14DJ JURI & DABO Interview

dj_juri_dabo_500.jpg 先日DJ JURIの約二年ぶりとなる新曲を含む、"TONGKING TRIBE EP"がリリースされました!!
太鼓DUBのDJ JURIとヒップホップのDABOがコラボ、という全く新しいジャンルを確立したお二人に、この究極のコラボの誕生秘話をインタビュー!!


Yu Takahashi (以下Y):今回のTONGKING TRIBEについてなのですが、JURIさんとDABOさんってありそうでなかったコラボレーションだと思うのですが、どうしてコラボしようと思ったのですか?

DJ JURI (以下J):もともとDABOさんのことを知っていて、以前からかっこいいなって思っていたんです。DJ MAYUMIが同じ頃からDJを始めていて、プライベートでも仲良しなのですが、彼女がDABOさんにお世話になっていて、曲とかも聞かせてもらっていたんです。で、紹介をしてくれたのもMAYUMIなんです。club HARLEMでパーティーをしていたときにDABOさんもいらしてて、そこで紹介してもらったんです。それからダメもとでアタックさせていただき、もしよかったら、と私から声をかけさせてもらって。この流れに至ったという感じです。

Y:JURIさんの楽曲って歌ものとかはあったと思うのですが、ラップって初めてだと思うんですね。なぜ、HIP HOPとコラボしようと思ったのですか?

J:ラップって言うくくりだと初なんですけど、以前オーストラリアのプロジェクトで音楽信ぜん大使をやらせてもらったときに、アボリジニーアーティストとやらせて頂いたんですね。その人はディジュリドゥ(木の筒)を使って楽曲を作って、さらにそれを吹くだけじゃなく、かけ声や部族の言葉があるんですね。宇宙語みたいな。
その言葉でのしゃべりは入れてもらったことがあるんですよね。ポエトリーみたいな感じで、自分たちの部族の言葉で天と地をつなぐ、とか、融合するとか。そういうメッセージをハメてもらったことがあって。

だからラップでくくると異色なイメージがあるんですけど、私からするとその人の核となるメッセージを届けるという意味では、別物には感じないんですよね。

Y:そうですよね、メッセージ性はラップは特に強いですしね。

J:そうなんですよね、だからアウェーではあると思うんですけど、私はその方のエナジーというか、そういう意味で、あ!というものがあったというか。 それで結果どういうものになるかっていうのは全然想像していなかったんですけど、フィーリングで、「作らせてほしい!」ていうのがあったんですよね。

Y:実際DABOさんはJURIさんに一緒にやろう、と言われてどう思いましたか?

DABO (以下D):ぼく基本断らない人なんで。また新しい人きたって(笑)一番最初は思ったね。そのあと音を聞かせてもらって。基本4つ打ち系の人に呼ばれることは多くないけど、その4つ打ちの中でもJURIちゃんの場合、結構特殊だから、また特殊な方がいらっしゃったって(笑)よーしがんばるぞ!って思いましたね。

Y:確かにDexpistolsさんとかとは結構やってますもんね。

D:そうだね。デックスとかはよくやってるね。

Y:ですよね。エレクトロだから結構HIP HOPと近いところもありますよね。実際DABOさんはHOUSEとかは聞きますか?

D:CDをかけたりとかはしないけど、全然嫌いじゃないね。

Y:JURIさん、トラックを作るにあったって、コンセプトやここをこだわった、という所はありますか?

J:一番始めにデモとしてDABOさんに送らせてもらった曲のときは、本当にInstrumentalで太鼓の空間をかなり埋め尽くして作ったんですよね。いつもより、さらに。自分の中ではそこにDABOさんの声もハマると思っていたんですけど。。
実際合わせてみると、もっとDABOさんの低い音域というか、声域がハマるにはもう少し抜いてもいいんだな、ていうのがわかったんですよ。その方が音の広がりが出るというか。曲としては(音数が)入っていたとしても、気持ちいい空間という意味でもっと(音数を)引いても全然違和感なく合うんだっていうのがわかって、かなりの音を引いたんです。そうするとかなりシンプルになったんですよね。DABOさんとの声とトラックがバシッと合って。あ、こういうことになるんだな、というのも気づかせてもらいました。自分が太鼓で埋めるときって、もっといろんな世界観を作ることができるんだなっていうのを気づかせてもらって。

Y:音数が少なくても。

J:そう。それが今回関わらせて頂いて、新しい境地というか。太鼓のTribal Dance Musicとしてのこういった世界観もできるんだな、という。 始めは4曲分くらい一曲に入っていたのかな、と思いますね。

Y:確かに。一番最初の曲と全然違うトラックになったなっていうのが印象的でした。

J:でもDABOさんで、太鼓DUBで、というのは感じたんで。それは実際に思っていて作るのと実際関わりながら作るのでは違う部分がありましたね。これを機に私も世界観的な色んな物の刺激をもらいました。

Y:実際DABOさんは以前のトラックと、今のトラックではどっちがラップしやすいですか?

D:今のほうがしやすいですね~

Y:やっぱり音数が少ないとのせやすいのですか?

D:例えば、汚い川の中でコイン一枚見つけろっていわれたら難しいじゃない?藻が合って、ビニールもあってとか。逆に透明の水だったら、わかりやすいでしょ。トラックに、自然とキーをとってるんだよね、ラップもキーがあるから。
ベースに合わせてキーをとったりとか、上もので鳴っている物に対して合わせたりだとか。そういったことを自然とやるんだよね、ラッパーはみんな。 だから一個のトラックに対して、2~3パターンくらいの正解があってそのどれかをみんな無意識に使うんだけど。このトーンでいこうみたいな。

Y:それは直感で決めるんですか?

D:そうだね、ま、好みじゃない?自分の。ラッパーそれぞれの好みだと思う。
だから音数が多ければ多いほど、答えが増えていくから、音が多いということはのっかるキーがどんどん増えていくっていうことだから選択肢がすごい増えちゃうんだよね。だから音数が多いと、どれが正解なのかな?っていうのが自分でわかりにくくなっちゃうというか。シンプルだと、あ、ここだ!ドーンって出せるし、出した声も聞こえやすいし。自分で正解かどうかっていうのも答え合わせしやすい。すごいこれは職人的な話になっちゃうけど(笑)だからやっぱり音数が少ない方が自分の声の調子が取りやすいというか、正解にたどり着くのが早いっていうかんじですね。

Y:だからHIP HOPは結構音数が少ないトラックが多いんですね~

D:そうかもしれないね~。

Y:DABOさんはリリックのネタとか感性を磨いたりだとか、普通の生活の中で意識したりしてますか?

D:いや~してないかな?してないけど、してないなりにしてるのかな、って感じ。だけど何か入れたいなってときは、あると思うんだよね。アーティストじゃなくても。何かを捨てたいときは海にいきなさい、何かを入れたいときは山にいきなさい、っていう言葉があるんだけど。生活の中で何か入れたい!っていうときあるじゃん?本読んでみたり、行きたかったお店行ってみたり。そういった感じで、人並みにそういうことはしているけど、作品作ろうとしてわーっとそのための何か詩を読んだりとかは、あまりしないかな~。

Y:トラックを聞いてみて、それで考えるかんじですか?

D:そうだね~。トラック聞いて想像力でわーっと歌詞を作って行くから。この曲(TONGKING TRIBE)もこうしてくださいって曲じゃなかったじゃない。トラック聞いて、最初のデモを聞いてこんな感じかな、みたいなのがあったから自然とこうなったんだよね。

Y:始めの方ポエトリーリーディングみたいな感じですよね。

D:近未来感とか、逆に世紀末感とか、漫画のアキラの世界観とか、北斗の拳とかいろんな要素が詰まってアレになっている感じ。

J:嬉しいです!太鼓が好きだからっていう気持ちの根本がその躍動感とか自分の精神論、自分と向き合っているときって太鼓の音でつながっていることがすごくあって。でもお祝いでも叩いたり、祈るときにも太鼓ってあって。喜怒哀楽、全部が太鼓、トライバルだと思うので。世紀末と、華やかなところは絶対両方だと思っていて。だからすごく嬉しいです。北斗の拳もそういうところ、ありますよね(笑)

Y:JURIさんはトラック作るときに自分が叩いた太鼓の音とか、生音を結構いれますよね、そのこだわりはなんですか?

J:例えば曲を作るとき、ほぼ自分で叩いたフレーズを組み合わせて別のループを作るのが好きなんですよ。よくサンプリングCDとかでは、みんな曲をただはめているんですよ。一応それもトライバルっぽいんですけど、私はかっこいい太鼓のフレーズがあったとしてもそのまま使うっていうのがすごく嫌で。

それと、JURIのセンスで別のフレーズを混ぜて「なんなのこのループ!」っていうのを私は絶対やりたいですよね。それじゃないとプロデューサーじゃないし。自分の世界っていっても引用だと、それでトライバルって語りたくない自分もいて。だから自分のこだわりは、新しいフレーズを絶対に生み出したいっていう。重なっているときにしか聞こえない音とかも混ぜたりとかもしていて、だからマスタリングが難しいジャンルでもあるんですよね。

全部パソコンの中だけで成立していると、EDMみたいにすごくエレクトリックでトリッキーな音もでるんですけど、やっぱり生々しい、どんなに進化しても温故知新っていうのがありますね。やっぱり太鼓っていうのは。そこも自分がそうでないと絶対に成立しない世界観っていっぱいあって、だからやっぱりそこは届けたいです。どんなに最新の音色が入っていたとしても。

Y:そもそもですが、なんで和太鼓を叩こうと思ったんですか?

J:今持っている太鼓って和太鼓だから持っているっていう意識は実はなくて。デカイ太鼓を買いたいって思ったときって、デカイ低音が出したいっていう根本から買ったんですよ。限りなく低い音がでる和太鼓があるのかな?って。すっごい大きいものって低い音が出るんですよ。でも、そうじゃない物もあるのかな?と思って太鼓奏者の人に聞いてみたんですよ。

で、日本で太鼓作っているのって浅草の宮本太鼓と金沢の浅野太鼓が日本の二本柱くらいの主要の和太鼓を作るところなんです。
私は江戸の方じゃないんですけど、そっちの縁もたくさんあって。金沢でもよかったんですけど、江戸のフィーリングの縁が多くて、日本の伝統である太鼓をいろいろ見てみようっていうのがあって。だけどジャンベとか他の国に行ったときにおもちゃでもいいので、色んな太鼓を買ってきていたんですよ。それで和太鼓もmy和太鼓がほしいなって思って。

和太鼓は高い音がでるものもあるし、太鼓自体が重くてでも、中音がでるものもあって。で、軽くて重い音がでるものもあるのかな?って思って。そうやって掘って行って出会ったのが今私が持っている「おおうけどう太鼓」っていうので。和太鼓だからっていうのではなく、まずJAPANだから。JAPANの伝統だから。というところからですね。

今私がパフォーマンスで使っている「おおうけどう太鼓」は軽くて片手で肩まで持ち上がるくらい。桶と竹で編んで、牛皮で作っているんですけど、アフリカのドゥンドゥンっていう低音が出る太鼓があるんですけど、それと同じくらい低い音がでるんですよ。それでほしい!って思って。 だけど和太鼓の基礎とか全然知らなくて。自分の感覚でいっぱい叩いていたんで。そこも和太鼓奏者のプロの姉貴みたいな人がいるんで基礎を教えてください、っていって始めの基本を教えてもらって、そこからはスタジオに籠るというよりかは山や海にいって好き勝手叩いていて。そこで自分の叩き方のスタイルが入ってきて、自分がしっくりくる叩き方が見つかったときには、和太鼓の叩き方とはかけ離れてたんですよね。普通は足を開いて体の真ん中に和太鼓を置いて、みんなで合わせて叩くんですけど。それだと私には合わなかったんで、自分でこういうビートを出したいとかやっているうちに体は前傾で、戦闘の構えみたいになっているのが自分には、はまってて。そのときは固定概念全部とっぱらって、もう自分のスタンスでいこう、と思って。だから和太鼓奏者ではないんですよね。太鼓奏者みたいな。和太鼓だけど、太鼓って成立しちゃってますね。

Y:叩き方も自分で生み出したんですね。

J:はい、トライバルなものってそうなんじゃないかなって振り返ると思います。

Y:形式にこだわっていたら出せない音とかもありますしね。
J:そうなんですよ、気にしないでやった方がグルーヴって出るなって思います。

Y:温故知新って言葉がでましたが、DABOさんは昔と違ったスタイルを確立した、とかはありますか?

D:テクニックの問題とかは自然とって感じだけど。こういうのをマスターしたいからがんばろうっていうのはあまりないんだけど。

昔はラヴソングやお母さんありがとうとか歌いたくないとかあったけど、今はそういうのを歌えるし。そのくらいかな?歌う内容のことくらいかな。

Y:なんで当時は歌いたくないって思ってたんですか?

D:ツンツンしてたから(笑)

Y:DABOさんのラップって聞いててリズミカルなんですよね。英語として聞こえちゃうくらい。それくらいスムースに聞こえて踊れるんですけど、始めた当初からそういったスタイルだったんですか?

D:人前でやっていない16~17歳くらいのときは、もちろんそんなことはないと思うけど、でもよき先輩たちがいたんでね。この人のラップは気持ちいな~とか。この人のラップは気持ちよくないな~とか。もともと洋楽の英語のラップから入っているし。英語って、例えばSon of A bitchって、単語と単語が溶けて発音していくじゃない。そこでグルーヴ的なものがあるよね。

Y:英語ってそうですよね。聞いているだけでリズムがある。

D:そうそう。だからさ、牧師さんの詩とかもそのままラップだとか例えでよく言うけとどさ、なんかそういう感じじゃん。スピーチとかも、流れるようだよね。

J:オバマもそうですよね、演説。

D:そうだね。だから英語のラップのかっこよさってなんだろう、って自分も含めて先輩達もみんな研究していた時期だと思うんだけど、90年代とかはその賜物だよね、先輩もがんばっていたし。

けどすごく日本語ラップっぽい日本語ラップラップしているヤツも別にそれはそれでかっこいいんだよね。ただ聞く耳が変わるっていうか。違うスイッチで聞くって感じじゃん。なんか。自分は滑らか派ですってだけだね。カチカチっとした超日本語っていうのも好きだし。ただ自分がしないだけで。滑らかなっていうのは、昔から考えているかもしれないね。

Y:それもグルーヴですものね。

D:うん、なんか楽器っぽいじゃん。その方が。

Y:本当にそう思います。だからDABOさんだから、今回のトライバルな音源に合ったのかなってすごい思ってて。

D/J:いえーい(笑)

Y:TONGKING TRIBEのタイトルの由来ってなんですか?

D:世紀末感と近未来感と、北斗の拳とかアキラとか。色んなイメージで作っているんだけど、ラップのリリックの中でも言っているんだけど、この曲が成り立つ、東京。
こういう曲があるのも東京っぽいかなっていう気がしてて。

たまたま渋谷のクラブでMAYUMIちゃんとJURIちゃんと俺がいて、たまたま知り合って、で、ゆうちゃんが担当で、とか。こういうのすごい東京っぽいなって思うんだよね。一回転がったらコロコロ転がっていくっていうのが。こういうのって地方の人すごいうらやましいしいんだよ。

Y:確かに、出会えないですよね。クラブいってDABOさんやJURIさんに。

D:あとその気になったらすぐ入れるスタジオがあるとかさ、音編集してくれるエンジニアさんがいたりとかさ、環境とか人材が揃っているよね。すれ違ったら知り合うわけだしさ。そういうところにいる集団ですよ、団体ですよっていう。まぁそういう街でもあるし。千葉の俺と北海道のJURIちゃんが普通にやっているんだから。

で、やっぱり東京感を出したくて。この街やっぱりどこから見てもどことも違うよっていう、変わった街だよっていう。

最高な街です!っていうそういう一辺倒なことは言いたくないけど。汚いところもあると思うし。でもやっぱり不思議な街に暮らしているし、不思議なマジックがある街だと思っているから、その東京感を出したいと。

あとその東京でやっている人たちに捧げるって言ったら大げさだけど、僕たちみたいに地方から東京に出てきて、なんとかやっている人たちの方が多いわけじゃん。きっと。東京都って。ずーっと地元の、何代も東京ですって人よりかはさ。外から来た人の方が多いじゃん。

Y:そっちの人の方が勢いがあったりしますよね。

D:うん、そっちの人の方がハングリーでさパワフルだったりもするじゃない。もう、古里捨ててきました!みたいなさ。成功するまで帰りません!とかさ。

俺なんかは千葉だけど、北海道とか九州とかだと中々帰れないわけだし。その崖っぷち感とかがんばる理由になるしさ。だからそういう大まかな感じがほわんほわんほわんと、イメージ的に湧いてきて。

それからさっき言ったような映画とか漫画とかの要素とか入ってきて。で、ちょうどTOKYO TRIBEってまんまだけどいい響きだなと思っていて。
そしたらTONGKINGって言葉をたまたまネットで知って。
TONGKING TRIBEいいじゃん、ゴロもいいじゃんって思って。そのままゴリ押しさせて頂いたって言う感じです。

Y:間違いないですね~。実際JURIさんはDABOさんのラップがトラックにのったのを聞いてみてどう思いましたか?

J:いや~めちゃくちゃかっこよくて。DEMOの段階からもうかっこいいなって思っていて。それでレコーディングでがっつりやってもらって、やっぱり声を楽器として音を出しているっていうのがすごくて。

例えばTONGっていう声が低音とガッチリ合ってがウーハーのように聞こえてかっこいい!っていうのもありましたし、やっぱり伝えること。

褒めるっていうのも大切なんですけど、自分で生み出してこそ、っていうのが私はやっぱり色んな部分で感じることがあって。猿真似(リリック)っていうところもわかる!と思って。

そういうのって実際言うの?ってなったらやっぱり言えない人が多くて。当たり障りないことだったりとか相手を傷つけないようにっていうことを気にしすぎて、無難歌詞な曲が多いなって思うんですよ。

特に大きなマーケットになればなるほど、夢見心地的な方がすごく多くて。現実逃避しやすくなるような歌詞。

そういう臭い物には蓋をして、楽しくいこうぜ!っていうのもある中で、本当の楽しさ見つけていこうぜっていうのが私はどうしても好きで。そこをDABOさんはバシッと言ってくれるのが私はすごく共感を持てましたね。

実際東京って多いじゃないですか。海外の真似をしてPV撮ったりとか、ジャケットのイメージとかもパクリじゃんそれ!みたいなものがすごく多くて。それがすごい気持ち悪いんですよね。

本当にたまたま発想が重なって、言われても自分はこのスタイルが好きなんでって言って貫くくらいならいいんですけど。パクリましたって言って自分のネタにするくらいならいいと思うんですよ。

でも、それを自分のアーティストの色としての世界観です、ていう風にやってて売っちゃってるJ-POPって多いなって思っていて。なんか惹かれない。

それだったら自分はこういうのが好きです!とか、もしくはDABOさんみたいにリアルな物がいいんだぜってバシっと言ってくれる方が気持ちいいし、自分がやっぱりそこを大切にしたいんですよね。オリジナリティーとか。

ましてお客様にお金を出して買ってもらうなら尚のこと。胸を張ってこれは完全手作りですっていって、コンビニの物を調理して出すのとか超嫌だって思っていて。それだったら、コンビ二の物をレンジでチンして出しましたって言えばいいじゃんって。

ちょっとしたことなんですけど、そこも全部クリエイティブな物ってリンクしているのに、結構そこはなぁなぁにして、見える部分だけ華やかにして売っちゃっている物って多いなって思うんですよ。

Y:中身がない、みたいな物ですよね。

J:そう、でもあるように見せちゃうっていうのはオーガニックって言ってるけど超ジャンクじゃん、みたいな。それはすごく気持ち悪いです、私は、日本にいて。そこだけは、売りにくいアーティストだと思われたとしても(笑)私は貫きたい部分だったりしますね。

Y:特に日本人は騙されやすい部分もあるから。。

J:そう、実はこれが元曲なんだよ!っていって聞かせて、え!超同じ曲じゃん!どっちがパクったかってわかるよねっていう(笑)そういうのがすごく多いから、別にそれが悪いんじゃなくて、そうやって作りましたっていうところまで言っちゃえば面白いのにって。

自分はどう作ったか、どう生み出したか胸を張って生きていきたいし、語っていきたいなって。

Y:トライバル精神ですね!正に。

J:そうです!

Y:DABOさんのリリックで衝撃的だったのが、ウォ!っていう声を何トーンも重ねて野性的に聞かせるところがとっても新鮮で。すごくトライバルだなと思ってとっても新鮮で。このイメージッてどこから湧いてきたんですか?

D:それはもう、アメリカの黒人さんですよ(笑)そういうのお得意な人いっぱいいるじゃない、そいういうエッセンスを借りてきて色々やるんだよね。Missy Elliottとかさ、ああいう感じかな。

Y:てっきり野生児のイメージなのかなと思ってました(笑)

D:なんかね、そういう手数は俺多いのよ。言葉じゃないものの。吠えてみたり叫んでみたり(笑)この曲にそういうの合うかなと思って。トライバル感でるじゃない?

Jungle Brothersとか、ああいう感じでやったんだと思う。あんまり考えこんでやってないけど(笑)まぁでも絶対、間がこの曲は肝だろうなって思っていて。ずーっとサビとバースの繰り返しの曲じゃないから、適当なところで間がある感じが絶対いいなって思って。だからそこで規則的に入ってくるああいう変声とか絶対ハマるな~って思って。

J/Y:めっちゃかっこよかったです。

Y:HIP HOP視点からいうと、すごくHOUSE的だなって思いましたね。

D:あ~そうかもね。そうだよね。

Y:HIP HOPの楽曲でそういうのって最近はあまりないのかな~って。ずっとラップして締める!って言うのが多いので。

D:確かに。そうだよね。

Y:HIP HOPの枠を超えたなってすごく思いました。

D:うん、抽象的だしね。

Y:ラップを後半だけに持ってきたって言うのも、そういう理由からですか?

D ラップはねぇ、待っちゃう人もいるかな~と思って。ラップこないまま終わったわ~残念。って思う人もいるかなと思って(笑)

(一同笑)

D:あとは、トラックが変わってからこの辺はラップしとかなきゃなっていう展開が正にラップしているところなんだけど、ここはラップしたらかっこいいし、するところだな、ここは。と思って急遽、考えたね。

Y:シンセの音と合っていると思います。

D:ね、そこもポエトリーだとちょっともったいなかったよね。

Y:そうでしたね~、盛り上がりどころですしね!

D:そうだね。

Y:普通HIP HOPの曲ってラップが前に出るんですけど、今回はシンセの音の方が強いじゃないですか。

D:うん、強いね。

Y:それをあえてそうした理由とかあるんですか?

J:あります。曲を作るときに、ずっと太鼓だけのフレーズで淡々といくっていうビートもかっこいいと思うし、その中での存在感はもちろんDABOさんなんですけど、その中で音が動いているっていうのも躍動感として私はちょっとやってみたかったんですよね。

D:うんうん。

J:だから途中で太鼓が奥にいくときもあるし。クラブダンスミュージックでHOUSEみたいなのって大体バランス決め打ちだと、同じ定位置なんですよね。そこの中での抑揚っていうか。太鼓でもそういうのもあるんですけど、私はもっと立体的な空間を太鼓で作りたいっていうのをすごく大切にしたくて。

多分前に、5.1chでDVDでダンスミュージックを作ったことがあるんですね。もちろんCDだと5.1chっていうのは形式的に難しいと思うんですけど、それでもできる範囲でそういう臨場感を大切にしたいな、と。ライヴとかだともっと立体的にとか、また色んな発想とかもできるし。

CDに関しては登場する奥行き感で5.1chまでいかないにしても、音が蠢いている、生きているっていうのを表現したくて。

で、そこのシンセの部分って急に世界観が近未来に突入する部分なんで、トライバルだけど近未来っていうときはシンセがブワーって出ていても面白いのかな、っていうのがあって。途中で弦楽器の音も出てくるんですけど、それも勇ましさというかゾクゾクする世界観がだんだん大きくなって迫ってくる。っていうものを大切にしたかったんですよね。

Y:音を空間として捉えるってことですよね。

J:はい。

Y:他にコラボしたいジャンルとかはありますか?

J:私は、レゲトン。

D:お~レゲトンいいっすなぁ。合いそう。

J:ああいうツッタツッタツッタツッタっていう中でのトライバルやってみたいって思ってます。HOUSEだからテクノだからっていう音で作りたいのもあるんですけど、実はジャンルがなかったとしてもトライバルをテーマにハマるものがあったらコラボしたいなって。

Y:DABOさんは何かありますか?

D:うーん、何でもってかんじかな(笑)

Y:英語でラップするとか。。

D:いいね、いいいい。それも考えたりする。

J:TONGKING TRIBE英語バージョンもやってほしいです!

Y:おお!いいですね~

D:いいね~

J/Y:よろしくお願いします!

Y:ラップとかでもなく、音楽でもなく、今後取り組んでいきたいことってありますか?

D:個展とかやりたいな~と思っていて。

Y:いいですね!

J:すごい!


Y:DABOさんの絵、すごい好きです!

D:描きためないといけないんだけどね。そういうのやりたいな。

Y:JURIさんは何かありますか?

J:海外はやっぱり定期的に今まで通り行って、そこで繋がりをガチっとして、そこでしかできないことをやれるアンテナを張りたいなっていうことと、それを日本にもって帰ってきてだからこそできるものを生み出していきたいなっていうのは常に思っていて。

さっき少し話した、私のやっている世界観っていうのは日本のJ-POPミュージックとはかなりかけ離れているので、だからやらないじゃなくて、じゃあDJ JURIがやる物は何なんだろうっていう物を逆にそういう動きを含めてしていきたいなと。それを関係とご縁で。無理に計画立ててやるのではなく、関係性で生まれていくタイミングで肉付けしていけたらなと。

そういう部分では、エネルギーと健康がないと無理なので。いい体づくりと、いい物を口の中に入れて生きるってことをまずして。20代のときってがむしゃらにアーティストとして知ってもらいたいとか、どっかに野望としても若さとしてあったと思うんですけど。今はいつポックリいくかわからないし、自分の環境、家族もそうだけど、そういうものをちゃんと共に向き合いながら生きている間にしたいことをしていきたいなという意味で、フットワークを軽くしておきたいなと。

なんかそっちから入っちゃうんですよね。これをしたいからがんばるというよりも、これはすごく大切。自分の人生の中で、ハッと思った物にすぐいけて、その時に形にできること。

それは別に音楽じゃなくても、お店のプロデュースでも何でもそうなんですけど、自分が動くことでできるってことを常に整えておくというか。そして色んな物の武器をこしらえて、常に戦闘態勢。トライバルな言い方だけど(笑)ていうのを大切にしたいなと。具体的に何月何日にっていうのは全然ないんですけど。

Y:最後に曲を聞いてくれた人に、これから聞く人に、一言お願いします。

D:アンテナ立ってるね!!!

J:出会いに感謝!ご縁に感謝!!南無南無!!



Interviewer : 高橋 侑



2000001041215_p1.jpg Tongking Tribe Ep
Dj Juri & Dabo

(Fo Records / 1CD)

東京民族のリズムと言葉が日本人の誇りを駆り立てる!! 世界中の、あらゆる民族音楽、言葉が溢れる街「東京」に根を張り、時に世界中を飛び回り、独自のビートを生み出し続ける"DJ JURI"と、日本語に誇りを持ち、比類なきスキルとセンスで独自のラップを紡ぎ出す"DABO"が軌跡の融合を果たした話題曲が遂にCD化決定!!

詳細はこちら(CLICK HERE)



DJ JURI
http://www.djjuri.com

「太鼓DUB」というTRIBAL Dance Musicを確立。 DJプレイ、ライブ、楽曲制作など様々な形で発表し続ける新進気鋭の女性アーティスト。 ライブ時には、和太鼓を自ら叩くことでトライバルのリズムを刻み、多種多様なアーティストとコラボレートしてステージを創り上げる。 2008年にはオーストラリア政府より日本とオーストラリアを音楽でつなぐ音楽親善大使に任命される。 アボリジニアーティストと伝統音楽を電子音と融合させたクラブミュージックを制作。 2009年には、海洋保全のプログラム「東京アクアリオxワンオーシャンプロジェクト」に参加。 モルディブ共和国より伝統楽器「ボドベル」との楽曲をリクエストされ、現地で「Paradise of Maldives」をレコーティング。 その功績からモルディブ政府から音楽親善大使に任命される。 また、自身の代表作でもある"Syamisen No Utage"は沖縄国際映画祭のオープニング曲に抜擢。その他、モスバーガー新商品のテレビCM楽曲を制作したりと、活躍の場はダンスフロアーに留まらない。 2013年、日本を代表するラッパーDABO氏との共作"TONGKING TRIBE"をリリース。トライバルビート×ラップというスタイルを確立し、クラブミュージック界に新たなスタイルを創り上げる。 さらに2012年8月、新宿二丁目にDJ & VJ BAR阿吽をOpenさせ、DENON、Manhattan Records、OTAI RecordのサポートのもとDJ Lessonをスタートし育成、プロデュース活動も行っている。

DJ&VJ BAR阿吽
http://a-un.bz
https://twitter.com/bar_aun_



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