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2016/09/26圧巻!Alicia Keysライヴレポート!@Apple Music Festival 2016


2001年のデビュー以来、全世界アルバム・トータル・セールス3,000万枚、グラミー賞15冠、そしてアルバム5作中4作が全1位を獲得するなど、数々の快挙を成し遂げてきた正真正銘のトップ・アーティスト=アリシア・キーズ。

今年5月には4年ぶりの新曲「イン・コモン」をリリースし、528()にイタリア/ミラノのサン・シーロ・スタジアムにて開催された、UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦開会式で圧巻のパフォーマンスを魅せたことも記憶に新しい。

つい先日は、映画『Queen of Katwe』の主題歌である新曲「バック・トゥ・ライフ」を発表、そして今年9月からアメリカで放送されている米人気オーディション番組『ザ・ヴォイス』に現在アダム・レヴィーン(マルーン5)、マイリー・サイラス、ブレイク・シェルトンと共にコーチとして出演するなど、活躍の場をどんどん拡大している。年内には通算6作目のアルバムを発売することも明らかになっているアリシアが、現地時間921日(火)、ロンドンの歴史的ライヴハウス<ラウンドハウス>にて918日から930日の間に開催されている、Apple Music Festivalに登場。新曲も多数織り交ぜた、パワフルなセットを魅せた。



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4年ぶりの新作アルバム発表を控え、先行シングルのリリースをはじめここ数ヶ月助走体制に入っているアリシア・キーズが今年で10周年:すっかりロンドンの風物詩と化した感のあるApple Music Festival3日目に出演した。無料のチケットは英国在住の方が応募でき、ラッキーな当選者が世界レベルのライヴを楽しむというイベント趣向の強いフェスだけに、ヒットや人気曲を凝縮したエンターテインメントなショウに徹するアクトは多い。しかし約1時間20分、演奏された15曲のうち約半数は前作以降発表〜なじみの薄い新作収録予定曲というセットは大胆。約4ヶ月前にもロンドンの小さな会場でサプライズ・ギグを行ったとはいえ、盛り上がりが確約された安定した内容ではなく「今の自分のモード」を明確に伝えファンと共有しようという、彼女の意気込みが伝わってくるようだ。


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 その姿勢はステージングにも現れていた。花道も含む聴衆により近い舞台はアップライト・ピアノをギター/キーボード類が囲み、後方にDJとコーラス隊が立つ編成とコンパクト。背景のスクリーンもアクセント程度の存在感で、2012年の彼女の同フェス出演時と較べても歌と音楽中心=「素顔で勝負」の一夜であるのを感じる。DJがヒップホップ古典のミックスで観客をガンガン煽る中、バンド、そしてアリシアが登場。興奮に満ちた空気を破ってピアノの冴えたリフレインが響き、新曲「ザ・ゴスペル」のゆったりしたファンク・グルーヴが広がる。人間の平均的な寿命とその時間を無駄にせず生きようとの思いを綴った「28サウザンド・デイズ」のタメの効いたクールなダンス・ビートで踊らせ、返す「ユ・ドント・ノウ・マイ・ネーム」では一転、甘くヴィンテージなソウル・メロディ。この晩最初の大合唱を生んだ「トライ・スリーピング・ウィズ・ア・ブロークン・ハート」といった人気曲も交えつつ、彼女自身「もっともきっぱりと意図に満ちた内容」と形容する新作からヒップホップ・ソウル風なニューヨークへのオマージュ「シー・ドント・リアリー・ケア」、英国人男性シンガー:サンファをフィーチャーしたエネルギッシュな「ブラッド・オン・ミー」が続いた。


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 まさに「絶唱」がふさわしいエモーショナルな熱演に場内中が感極まってスマートフォンを点灯させた名曲「フォーリン」で折り返し地点を刻み、ブルージィなアレンジで「誰もが共通項を持っている」とのヒューマンな歌詞をじっくり響かせた「イン・コモン」、ロンドン客へのファン・サーヴィスと言えるソウル・Ⅱ・ソウルの古典を引用したイントロに熱い歓声が返された「バック・トゥ・ライフ」、難民問題に捧げられた祈り「ハレルヤ」には思わず胸が詰まった。フィナーレは「ガール・オン・ファイア」と「ノー・ワン」の文句無しなアンセム二連打、そして彼女自身を凝縮した「エンパイア・ステイト・オブ・マインド(パート2)ブロークン・ダウン」でシメ。


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 ライヴの間じゅう、終始笑顔を浮かべステージを左右に歩き回り、曲の合間に様々な胸のたけを語る姿はとても印象的だった。たとえば、女王ならビヨンセ、姫君ならリアーナと、アメリカのR&B界には無敵なディーヴァがひしめいている。しかしこの晩のアリシアは玉座から歌いかけるのではなく、今の世界で疑問を抱き、悩みを自問しながら生きている我々と同じ立場にいる共感に満ちた語り部として存在していた。思わず「Go, girl!!」と声援をかけずにいられない、使命感に燃える美しい女性がそこにいた。新作アルバムでどんなステートメントを打ち出してくれるか、ますます期待が募るライヴだった。


 

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【今回のセットリストはこちら】

1. Gospel

2. 28 Thousand Days

3. You Don't Know My Name

4. SDRC/One Love

5. Try Sleeping with a Broken Heart

6. Un-Thinkable (I'm Ready)  (with Sampha) 

7. Blood On Me  (Sampha cover) (with Sampha) 

8. Fallin'

9. In Common

10. Back To Life

11. Hallelujah

12. If I Ain't Got You

13. Girl on Fire

14. No One

15. Empire State of Mind, Part II: Broken Down


文:坂本麻里子


現在アリシアのパフォーマンスは、Apple Musicにてフル配信中。以下リンクより、Apple Musicに登録し、視聴が可能。

https://itunes.apple.com/jp/station/alicia-keys-at-amf10/idra.1139274482?ls=1&app=music


 


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Alicia Keys Songs In A Minor Limited Poster




【プロフィール】

グラミー賞15冠、全世界累計セールス3,000万枚を誇るアリシア・キーズ。7歳からピアノをはじめ、ベートーヴェン~モーツァルトといったクラシックから、ジャズまで幅広く音楽を学ぶ。2001年、デビュー作 『ソングス・イン・Aマイナー』を発表、グラミー5部門を受賞し全世界で1200万枚以上のセールスを記録。03年に2ndアルバム『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』を発表。2作連続でグラミー4部門受賞という快挙を成し遂げ、全世界で800万枚以上のセールスを記録した。07年、3rd『アズ・アイ・アム』を発売。全世界で600万枚以上を売り上げた。またリード・トラック「ノー・ワン」は、08年グラミー賞で「ベストR&Bソング」「ベストR&Bパフォーマンス」2部門を受賞。同年夏にはサマーソニック初参戦を果たし、メイン・ステージでのセカンド・ヘッドライナーとして出演。09年発表の5thアルバム『エレメント・オブ・フリーダム』は、全米初登場2位を記録。また同年、ジェイ・Zとの共演曲「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」が空前の大ヒットを記録し、第53回グラミー賞で2部門を受賞。121128日にリリースされた直近のアルバム『ガール・オン・ファイア』は、堂々の全米初登場1位を記録。アーティストとしての活動のほか、女優業や、熱心な慈悲事業活動家としても知られ、2014年にはチャリティー・ソング「ウィ・アー・ヒア」を発表し、大きな反響を呼んだ。20165月、新曲「イン・コモン」を発表し、同月のUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦開会式ではアーティストとして史上初のパフォーマンスに大抜擢。通算6作目となるアルバムを2016年夏にリリース予定。



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